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はじめての中国・アジア転職コラム

【終了】第30回:中国就労ビザ(Zビザ)の取得方法。公印確認・領事認証について

海外就職ノウハウ 2023-05-05








2023年11月7日以降、中国から他の締約国に送付され使用される公文書は、領事認証の手続きを必要とせず、「条約」に規定されたアポスティーユ(Apostille)の取得だけで使用できるようになりました。こちらのコラムは閉鎖されます / 最新更新日:2023.11.17


こんにちは、カモメ編集室です。
海外で働くためには、就労ビザの取得が不可欠です。
今回は、中国就労ビザ(Zビザ)を取得するために必要なふたつの手続き。日本外務省による「公印確認」と、中国ビザセンターまたは、中国領事館による「領事認証」のふたつについてご紹介します。



中国就労ビザの必要書類は8種類

中国就労ビザ(Zビザ)を申請する場合、まずは書類集めから始まります。集める書類は以下の8種類です。くわしくは、前回の「第29回:中国就労ビザ(Zビザ)の取得方法と必要書類について」をご覧ください。

 集める書類 
1) 過去勤務先の在籍証明書
2)大学または大学院の「卒業証明書」
3) 無犯罪歴証明書
4) 健康診断証明書
5) 証明写真画像
6) パスポート画像
7) 履歴証明書
8) HSK中国検定証明書(あれば)


手続きの順番は公印確認の後に、領事認証を得る

中国就労ビザ(Zビザ)の申請書類のうち「卒業証明書」と「卒業証書のコピー(※1)」、「無犯罪証明書」は、日本外務省による「公印確認」と、中国ビザセンターまたは、中国領事館による「領事認証」のふたつを得る必要があります。

まず、書類を日本外務省に送付し「公印確認」をもらい、公印の取れた書類を中国ビザセンターまたは、中国領事館に提出して「領事認証」をもらう順番です。 ただし、これは公文書(※2)の場合。私文書である「卒業証書のコピー」は、それ以前に「公証役場」で公証人押印証明を行う必要があります。

中国Zビザの公印確認・領事認証


それでは、順追ってご説明します。

日本外務省による公印をもらう

公印確認を得るためには、外務本省(東京)または外務省分室(大阪)の窓口を直接訪問するか、郵送で申請を行います。郵送申請は外務本省(東京)と外務省分室(大阪)の両方で受け付けており、送付先は都合の良い方を選択してOKです。

中国Zビザの公印確認・領事認証

赤枠が公印です



公印のついた書類は、受領日を含め4開庁日程度で返送されます。手続き費用は無料です。

1. 郵送申請時の必要書類

A.証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本)
B.公印確認申請書
C.返送先を記入した封筒
D.代理人による申請の場合は委任状

くわしくは、外務省:申請手続きガイド 3申請方法・必要書類をご覧ください。



公証役場で公証人押印証明をもらう

筆者の場合、卒業証明書に学位の記載がなかったため、学位の記された「卒業証書のコピー」もビザ申請のために準備しました。
「卒業証書」は公文書ですが、それをコピーしたものは私文書になります。私文書は、外務省で直接公印を得ることができません。代わりに、「公証役場」にもっていき、「公証人押印証明」というものを得る必要があります。また、一部の公証役場では公証人押印証明と同時に外務省の公印も得ることができます(※3)。

くわしくは、外務省:申請手続きガイド 1証明できる書類をご覧ください。

中国Zビザの公印確認・領事認証

公証人押印証明と外務省公印が同時に取れました



中国ビザセンターで領事認証を得る

外務省の「公印確認」を得た、「卒業証明書」「卒業証書のコピー」「無犯罪証明書」の3つは、次に「領事認証」を得る必要があります。 東京、大阪、名古屋にある中国ビザセンターを直接訪問するか(代理人も可)、上記3か所の管轄地に入っていない場合は、管轄内の中国領事館でも申請可能です。

中国Zビザの公印確認・領事認証

これが領事認証。書類の裏に貼り付けられます



中国ビザセンターを訪問するにはネット予約が必要です。

1.予約方法

あ)こちらのサイトに入り、认证 をクリック
中国ビザ領事認証


い)认证预约 (申请)をクリック
中国ビザ領事認証


う)予約者の情報を入力(認証書類の件数を入力)
中国ビザ領事認証


え)予約日を選択
中国ビザ領事認証


お)予約完了画面が出てきたら、必ずプリントアウトをし、当日持参する
中国ビザ領事認証


2. 領事認証の必要書類

中国ビザセンターを訪問する際には、以下の書類を持参します。

A.記入済みの認証申請書
B.認証書類の原本及びそのコピー
C.文書当事者の有効な身分証明書原本及びそのコピー


※代理人に依頼する場合は、別途書類を準備
认证具体步骤 第六条(三)より

くわしくは、中国ビザセンターホームページをご覧ください。


***


中国ビザセンターで領事認証を得たら、中国就労ビザの必要書類(全8種類)をすべてをスキャンし会社へ提出。企業側による外国人来華工作許可通知申請が行われます。

その後、来華工作許可通知が発行されたら、再び管轄の中国ビザセンターまたは中国領事館を訪問しZビザの申請を行います(※4)。

最後に、ビザ手続きにかかった費用です。

 ビザ手続きにかかった費用 
公証人押印証明5,000円(1通)
領事認証26,550円(3通)
証明写真6,710円(12枚)
合計38,260円




<注釈>
※1 原則として、「最高学位証明書」には、学位記載が必須です。しかし、実際には、学位記載のない卒業証明書であっても「最高学位証明書」として使用することができるケースも多いようです。会社やビザ申請代理店に確認するようにしてください。

※2 公文書とは、公務所(役所)または公務員がその職務権限に基づき作成する文書のことです。それ以外のことを私文書と言います。

※3 東京都、神奈川県、静岡県、愛知県および大阪府の公証役場では、公証人の認証、法務局の公証人押印証明および、外務省の公印確認が同時に得られます。このサービスを利用すれば、外務省に書類を提出する必要はありません。

※4 来華工作許可通知とパスポート、証明写真を持参し、指紋採取のために中国ビザセンターを訪問しました。


2023/04/25




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