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現地人材会社に聞く、タイ (バンコク) の仕事事情・生活環境





東南アジアのハブとしての役割を担うタイ!

タイは世界の中でも親日国として知られており、日系企業にとってビジネスがしやすい国としても認知されております。中進国と言われているタイは、慢性的な労働者不足や少子高齢化社会などの課題はありますが、タイ政府が提唱した「タイランド4.0」における経済社会のデジタル化を進める動きがあります。また、長期目標として2036年までに1人あたりのGDP13,000ドルまで引き上げて高所得国の仲間入りを目指しています。 

近年、日系企業の中で製造業を中心とした企業では、タイに東南アジアの統括拠点を設け、近隣諸国(ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアなど)へ進出する企業も多いため、タイを中心としたアジア全体を管理する動きも増えております。


タイでの生活

現在、タイ全体の日系企業は日本商工会議所加入数が約1,800社(タイ商業省登録数は約7000社)に上り、在タイ邦人数は約7万人となっております。今回は大手転職エージェントのJAC Recruitmentさんに、タイでの暮らしと就労状況についてお聞きしました。

●治安
タイは失業率が1%前後ということもあり、東南アジアの中では比較的安全と言われています。2015年に爆弾テロ事件があったため、一時的に治安が不安視されていましたが、大きな事件や混乱もなく日常は平穏そのものです。BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)といった公共交通機関も発展しており、タイが初めての方や女性一人でもあまり神経質にならずに就職活動に専念していただけます。ただし、海外には変わりありませんので、夜間の一人歩きやスリなどに対する最低限の注意は必要です。自分が海外にいるということを忘れずに行動することが大切です。

●住宅
住宅事情は日本と比べて格段に良く、割安で広さもあり、利便性も良いところに住むことができます。現地採用者は大体8000~20000バーツ(28000~70000円)程度のコンドミニアムに住んでいる方が多いです。一般的に24時間セキュリティが完備された物件がほとんどで、ジムやプールがついた物件も珍しくありません。ベッド、テーブル、クローゼットなどは備え付けの物件が多く、購入の必要はありませんのですぐに生活をスタートすることができます。

●医療
バンコクには私立の大手総合病院が複数あり、高いレベルの医療やサービスを提供しています。このような病院には日本語通訳者が常駐しており、また日本を含めた海外での留学経験のある医師も多く、日本語での受診も可能です。また日系のドラッグストアも多くありとても便利です。万が一お腹を壊してもすぐに薬を処方してくれますので安心です。

●食事
タイではタイ料理だけでなく、和食、中華、洋食、多国籍料理など、さまざまな料理を楽しむことができます。タイ料理だと1食40~100バーツ(140~350円)程度で、和食はランチセットであれば180~250バーツ(670~900円)程度で食べることができます。また、日系のスーパーやデパートでは日本の食材も手に入るので、自炊をすることも可能です。現在ではタイ人の間でも日本食が身近なものになっております。日本人にお馴染みのチェーンレストランや有名なラーメン店がタイに多く進出しており、日本の味には事欠かない環境となっています。



●言語
英語もしくはタイ語が日常会話レベル以上は必要です。日系企業の社内公用語は英語となっている企業が多いため、タイ語ができなくても就労は十分可能です。英語はTOEIC600~700点以上が目安で、職種によりますが、一般的には社内のタイ人スタッフとのコミュニケーションに問題ない程度が求められます。 ただし英語が流暢でなくても、経験と人柄を重視する企業も多いため、英語が苦手だからといってタイ転職をあきらめる必要はありません。最低限の読み書き、学ぼうとする意欲、コミュニケーションしようとする意志が大切です。

●交通
バンコクには、BTSやMRTといった鉄道、またタクシーや路線バスなどの交通手段があります。勤務地がバンコク中心部の場合は、BTSやMRTで通勤されている方が多いです。駅から直結しているビルが多く、雨に濡れずに通勤できる企業も多数あります。また、勤務地がバンコク郊外の工業団地内の場合は、会社の車(複数名で1台、もしくは1人1台での使用)で通勤するケースが多く見られます。






タイでの就労状況


●現地勤務の仕事はどのようなものが多いでしょうか?
タイは業界に関わらず日系企業が多数進出しているため、幅広い業界業種で日本人募集があります。中でも特に多いのは、日系マーケット向けの営業職で、全求人案件のうち約半分を占めています。

自動車産業をはじめとした製造業も多いため、工場関連の仕事も多いです。例えば工場長や設備管理、品質管理などの技術職です。近年では人件費高騰や労働者不足を解決するため、工場自動化におけるファクトリーオートメーション・ロボット産業が注目を集めております。そのため、ロボットメンテナンス、機械・電気設計、ソフトウェアエンジニア、セールスエンジニアなどもあります。更にデジタル化の流れでIT企業の進出にともないインフラエンジニア、開発、プリセールス、プロジェクトマネージャーの需要も高まっております。

●日本人の給与はどれくらいでしょうか?
給与相場は日系、外資系、ローカル系で求められる能力は異なりますが、 例として下記をご参照いただければと存じます。

【ポジション】
スタッフレベル: 5~8万バーツ (約17~28万円)
マネージャー: 8~12万バーツ (約28~43万円以上)
ゼネラルマネージャー : 12〜20万バーツ (約43〜71万円)

※年齢、経験、語学力に応じて変動あり
※1バーツ3.5円 (2019年10月現在)

日本人の場合は例外もありますが、一般的に月5万バーツ以上となります。いずれの職種も未経験の場合は5~6万バーツ、営業職の場合ですと6~8万バーツ程度です。IT業界や非常に専門的な業界・職種となる場合は、7~10万バーツと比較的高水準になります。また工場関連の技術職になりますと、10万バーツ以上が期待できます。経験豊富なシニア層は人材も不足しているため福利厚生や手当てが相談できる場合もあります。

●どのような人が求められていますか?
他アジア地域と同様、英語もしくは現地語(タイ語)が話せる方は高く評価されます。また、多くの海外採用求人に共通するように、もっとも重要視されるのは『タイで生活できる人、タイで能力を発揮できる人』という点です。 海外での生活ということで、環境や習慣が日本とは異なる社会において、現地に適応できるかどうかがもっとも重要なポイントとなります。 特に歓迎される経験としては、何らかの法人営業経験、あるいはタイに多い産業である、商社・物流・メーカーなどでの経験が重宝されます。 最近はITやサービス業なども進出してきており、業種・職種の拡大が見込まれます。40代以上の方は、前述のように自動車関連の技術や生産管理、生産技術のニーズがあります。現地スタッフのマネジメント経験がある方も高く評価される傾向があり、過去タイでお仕事をされたことがある方は歓迎されます。



JAC Recruitmentで働く松原さんへのインタビュー

今回情報を提供していただいたJAC Recruitmentタイのシニアコンサルタントの松原さんに、ご自身がタイで働くまでの経緯を伺いました。



海外へ飛び込んだきっかけは何ですか?
幼少期に父親の海外赴任していた姿を見て、興味を持ち始めたのが最初のきっかけです。学生時代に米国へ交換留学をした経験を活かしたいと思い、あらためて海外で働こうと決心しました。

海外の中でも、なぜタイを選ばれたのでしょうか?
大学4年生の時、交換留学を終えて帰国後、日本で就職活動をしていましたが、自分の実力不足とリーマンショックが重なり、思うように内定を勝ち取る事ができませんでした。そのような時に、東南アジアで働く先輩の話を聞きタイに興味を持ったこときっかけです。実際、渡航するまでバンコク市内がここまで生活環境や利便性が高いとは想像しておらず、住み始めてからは充実した日々を送っています。

転職を考えている方に一言お願いします。
海外での就業経験は確実に貴重なキャリアになると思います。特にタイは東南アジアの中で最も日系企業の進出数が多く、海外就職の第一ステップとしては非常に良い国です。

最近では20代、30代の若手人材が東南アジア諸国へ活躍の場を求めて転職活動を行っております。また、駐在員に代わって、経験や語学力の高い優秀な日本人現地採用者を雇い、既に現地化を進めている日系企業様も増えております。

東南アジアで働く上で、将来どんな経験やスキルを磨いていきたいのか、自身の強みは何なのか、なぜタイで働きたいのかを考えてみてください。そのうえでタイ就職を希望される方は是非弊社へご相談下さい。勿論、海外で働きたいけれどもどの国が良いのか迷われている方も一度お問い合わせいただければ幸いでございます。海外就職のプロのコンサルタントとして、精一杯サポートさせていただきます。


JAC Recruitmentさんご協力ありがとうございました!




会社名 = JAC Recruitment Thailand
設立年月日 = 2004-05
所在地 = 10F, Emporium Tower 622 Sukhumvit Soi 24, Klongton, Klongtoey Bangkok 10110, Thailand
BTSプロンポン駅下車すぐ
電話番号 = +66-(0)-2261-1270
メール =jp@jac-recruitment.co.th
WEBサイトURL = https://www.jac-recruitment.co.th/ja



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