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海外での生活事情 2023-08-24
第3回 コオロギと上海の夏
夏の日の夕方、上海の下町を歩いているとどこからともなく聞こえてくるのは……。
上海の夏はすっごく暑い！ ちょっと涼しくなった夕方ごろから下町をお散歩すると、どこからともなく「シャッシャッシャッシャッ」と、虫の音が聞こえてきます。
じつはこの音、コオロギの鳴き声なんです！ どこか涼しさを感じる音なんですよね～。
風鈴のような感じですね！
鳴き声の出どころを探してみると、建物の軒先にたくさんの丸い虫かごが吊るされていたりするんです！
虫かごの中には、ものすごく大きなコオロギが……！ 体がムキムキで、ちょっと直視したくないくらいの迫力です（笑）。
ひええええ～！
中国ではコオロギが昔から愛玩動物として親しまれているんですよ。コオロギを戦わせる文化もあるそうですが、上海で見かけるのはもっぱら観賞用ですね。
そうそう、コオロギ専門店もありますよ。「虫芸店」といって、お店の中はコオロギやコオロギのカゴ、あとエサ用の幼虫類もたくさん売られています。
虫が苦手な方にとっては、たいへんなお店ですね（笑）。
コオロギケース（コオロギ専用の虫かご）も面白いんですよ～！ コオロギが持ち運べられるようになっているんです。
へ～。「あずまや型」「竹製」「ハーモニカ型」いろんなものがあるんですね～。
ハーモニカ型は冬に使用することが多いそうです。コオロギは寒さに弱いので、冬はこのケースにコオロギ入れて、さらに温めるために服の懐に入れることもあるそう。中国ではコオロギが大切にされていることが良く分かりますよね。
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