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中国・上海のワンルームはいくらで借りられる? ~家賃や家探しの方法、住環境について~

海外での生活事情 2023-06-30





こんにちは、カモメ編集室です。
今回は、上海に住む現地採用者の住まい事情についてご紹介します。
実際に、上海のワンルームアパートに住む現地採用者の方からお話を伺いました!

※1元=20円で計算しています(2023年6月時点)


上海の物件のタイプは3種類



日本の場合、若い単身者はアパートのワンルームに住むことが多いですが、上海の住まいタイプには「高層マンション」、「低層アパート」、築年数が古い「老房子(ラオファンズ)」の3つがあります。

現地採用者が部屋を探す場合は、高層マンションはやはり値段が張るため、低層アパートが候補になります。ただし、上海ではそもそもワンルームアパートはそう数が多くありません。

1. マンション(30階程度の高層物件)
家賃は高額。2LDKや3LDKなどのファミリータイプの部屋が多い

2. アパート(6階程度の低層物件)
低額なものから高額なものまで幅広い。ワンルームや1Kなどの単身者用の部屋が多い。

3.老房子(築年数が古い低層物件)
古く狭い部屋であれば低額で賃貸可能だが、都心部だと比較的高額(リノベーション済みだとさらに高額になる)

ちなみにどの住まいタイプであっても、基本的には「小区(シャオチュー)」と呼ばれる中国独自の居住区画内にあることがほとんどです。小区は外壁に囲まれていて、日本の団地に近いイメージです。

日系不動産仲介企業を利用するのがおすすめ! 中国に慣れている人なら現地不動産仲介企業でもOK!



上海でアパートを探す場合、日系の不動産仲介企業を使うか、現地不動産仲介企業を使うかを選択します。それぞれにメリットデメリットがありますが、中国に不慣れな方であれば日系を選択したほうが良いでしょう。日本語でやりとりができるほか、日本人にとって住み心地のよい部屋を多く取り扱っているからです。
ただし、現地不動産のほうが取り扱う部屋のバリエーションは多く、家賃が安い部屋も紹介してくれます。

1.日系不動産仲介企業
【メリット】日本語で対応できる。外国人にとって住み心地のよい部屋の取り扱い多数

【デメリット】安価な部屋はあまり取り扱いがない。仲介手数料や更新料がかかる


2.現地不動産仲介企業
【メリット】日系不動産では取り扱っていないような、幅広い種類のアパートが紹介可能。更新料はかからない。

【デメリット】中国語のみ対応可能。仲介手数料がかかる。外国人は借りられない部屋もある

このほかに、不動産を探すアプリやネットを利用する方法もあります。こちらの方法では、仲介手数料や更新料がかからない部屋を見つけることもできますが、すべて自分でやりとりする必要があるため、中国初心者にはあまりお勧めできません。

上海都心部は、家賃4,500元(約9万円)程度~

上海の地区は大きく分類すると東と西で分けられ、それぞれ浦東(プードン)と浦西(プーシー)と呼ばれています。日本人の場合は、浦西地区にある古北(グーベー)や虹橋(ホンチャオ)と呼ばれるエリアに住んでいることが多いです。日本食レストランや日本式スーパーなども集まるため、生活の利便性が高いエリアになります。ただし、その分、家賃相場も郊外と比較すると、多少上昇するようです。

例えば、古北や虹橋エリアを例にとると、日系不動産会社が取り扱う一人暮らし用のワンルームであれば4,500元(約9万円)前後が最低金額として提示されます。 一方で、例えば松江(ソンジャン)と呼ばれる上海西部の郊外エリアだと、同じようなワンルームでも3,000元(約6万円)程度でも見つけることが可能です。

ただし、古北などの中心部エリアであっても、現地不動産を利用すれば日系不動産にはない物件もあることから、4,000元(約8万円)程度の部屋も見つけることができます。

【日本人が多く住む、上海中心部のワンルームの場合】
◆日系不動産を利用:4,500元程度~(約9万円)

◆現地不動産を利用:4,000元程度~(約8万円)

【上海の郊外エリアのワンルームの場合】
◆現地不動産を利用:3,000元程度~(約6万円)

※1元=20円で計算しています(2023年6月30日現在)


実際の部屋をのぞいてみよう!

今回は、上海で現地採用者として働くAさんのお部屋を紹介してもらいました。お部屋の基本情報は以下の通りです。

 お部屋のデータ 
家賃:4,000~5,000元(約8万~10万円)

エリア:古北エリア(日本人が多く住む、都心部)

間取り:ワンルーム+ウォーキングクローゼット (約25平米)

特徴:キッチンはなし(共同キッチンがある)

初期費用:保証金1か月+仲介手数料1か月+1か月分の家賃 ※保証金は退去時に戻ってくる

更新料: 2,000元/年 ※入居3年目まで

その他特徴:24時間受付スタッフが滞在


部屋の探し方とスケジュール!

会社の同僚に日系不動産会社の担当者を紹介してもらいました。渡航してから部屋を決めるまでに2週間ほどかかったため、3週間はホテルとシェアハウスを仮住まいにしていました。渡航後に自分で部屋探しを行う方は、あらかじめ2~3週間程度はホテルなどの滞在場所を確保しておくとよいと思います。

部屋は基本的に家具・家電付き

上海では基本的に部屋は家具家電付きがほとんどです。こちらのお部屋も入居時には、ベットと簡易デスク、ソファー、冷蔵庫、洗濯機がついていました。入居時に買い揃えないでよいのは節約できて、うれしいですよね。



中国のベッドは一人暮らしでもセミダブルまたはダブルが標準のようです。狭いワンルームにセミダブルのベッドは持て余しますが、寝心地は快適です。


キッチン設備はなし!

比較的新築でありながらも家賃5,000元以下に抑えられているのは、キッチンがないためです。IHコンロを使って簡単な調理は可能ですが、換気扇がないので本格的な料理は自室ではできません。アパートに1か所、共同キッチンがついています。



換気扇がなく、火災報知器が鳴りやすいため、料理には不向きな流し台。基本的には炊飯器か、窓際に置いた机の上で、IHコンロを使って調理しています。


キッチンがないことは非常に大きな欠点ですが、それ以外は基本的に気にいっています。今回は日系不動産仲介企業を利用しましたが、日本人が多く住むアパートは住み心地がよいです。文化の違いによるご近所トラブルなども避けられます。

部屋探し経験者からのアドバイス

・移住前に会社の同僚などから日系不動産仲介会社の担当者を紹介してもらいましょう!
・渡航2週間前には不動産仲介会社に連絡を取り、部屋候補を出してもらい、内覧の日程を調整するとスムーズかも
・渡航後2~3週間はホテルなどの仮住まいを確保しておくと安心です

2014年版の上海の家探しについて読む
https://kamome.cn/shanghai/contents/12420_lifeinasia.html



2023/06/30



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