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現地人材会社に聞く、カンボジア ( プノンペン ) の仕事事情・生活環境





イオンモールプノンペンがオープン
成田-プノンペン間直行便がスタート予定
更に経済成長が見込めるカンボジアで働く!


2014年1月、ベトナムにイオンがオープンしました。「空港そばの郊外のショッピングモールなんかに客はこない」といわれていたそうですが、オープン初日は15万人の来客。駐車場はバイクで埋めつくされていたといいます。そして半年後の7月、隣のカンボジアに延べ床面積東京ドーム8個分といわれる超巨大ショッピングモール「イオンモールプノンペン」がグランドオープンしました。日系企業も多く出店しており、イオンモールオープン後、現地人の生活が変わる、とまでいわれています。

カンボジアの経済成長率は2000年~2007年の平均成長率は約9.6%。2009年以降は7%を維持しています。この経済成長率はASEAN諸国でミャンマー、ラオスに続く第3位。長引く内戦で経済発展が遅れたカンボジアも近年、一気に成長を加速しています。

日系企業の進出も年々増加しており、日本商工会登録数でいうと現在150社程度。登録されていない企業もありますので、実際はおおよそ300~400社程度が進出しているとみられています。進出企業の種類は大きく分けて3つ。工場関連会社(メーカー)、外食関連会社が目立ち、その他BtoBサービス企業(商社、物流、IT、通信など)です。外食関連の会社が多いのが特徴的です。また成田-プノンペン 間の直行便が来年から定期運行される予定で、移動時間が大幅に短縮できることもあり、さらに日系企業や観光客が増えると思われます。



(今年7月にオープンしたイオンプノンペン。東横インも建設中です。)

今回は、プノンペンで2年前に人材紹介会社「カムアップジョブ(CamupJob)」を立ち上げた今啓亮(こんけいすけ)様にインターネットの情報だけでは分からないカンボジアの生活、就労についてお話を伺いました。


●一般的なカンボジアの生活について聞きたいと思います。まず最近の話題でいえばイオンモールができましたね。
とにかく日本の飲食店が増えましたので助かっています。吉野家、和民、銀だこ、回転寿司、豚骨ラーメン、ペッパーランチなどがありますので、日本と同じような食生活を送ることが可能になりました。ただ牛丼など3~4USDくらいしますので、値段はちょっと高めです。イオン内のスーパーやダイソーなどで日用雑貨も手に入りやすくなり、重宝しています。ちなみにカンボジア国内はUSドルがメイン通貨として使えます。


●普段の食事はどうしていますか?
ローカルのランチだと1~1.5USDくらいです。夕食でも屋台であれば2USD前後で済みます。味付けはマイルドなものが多く、日本人の口にはあうと思いますよ。日本食のランチを食べる場合は5~8USDくらいです。日本食はやはり高めですので毎日というわけにはいきません。ローカル食を食べつつ、たまに日本食という感じでしょうか。



(地元のパン屋さん。ショッピングモールのフードコートは人でいっぱいです。)


●日本人の現地採用者は、どのような部屋に住んでいますか。
プノンペンで働いている現地採用者の家賃は大体300USD~500USDくらいが相場です。400USDくらい出せば、中心街の掃除付きの家で暮らすことができます。350USD以上出せば、セキュリティ的にまず問題はありません。現地の人は100USDの部屋に3人くらいで住んでいたりしますので、300USD以上のアパートは現地では比較的高級住宅になります。


●まだまだ発展途上のカンボジア。治安や医療はどうでしょうか。
他国にくらべて治安は良いと思います。観光地のアンコールワット周辺や、カジノ周辺、深夜などは注意が必要ですが、昼間のプノンペンで大きな事件はあまり聞きません。私はカンボジアに2年間住んでいて、これまで何も危ない目にはあっていないですが、ひったくりには多少の注意が必要です。

医療に関しても不安はあまりありません。日本人医師がいる病院や、SOSインターナショナルクリニックという国際医療機関があります。保険の種類によってはキャッシュレスで診療を受けることが可能です。日常的な病気の治療であれば、問題ないと思います。


●カンボジアでタクシーはあまり見ませんが、交通状況はどうでしょうか。
バスや電車はありませんので、基本的にはトゥクトゥクが移動手段です。メーターはありません。料金は1回約2USD程度です。タクシーも最近は増えてきましたが、あまり多くありません。現地の人はバイクで移動することが多いです。プノンペンの街自体はコンパクトにまとまっているので(約5キロ四方)、移動には時間がかからず、便利だと思います。



(最近のプノンペンはトヨタやレクサスなど高級車も走っています。)


カンボジア(プノンペン)での就労状況


●現地での仕事はどのようなものが多いでしょうか?
工場が多いので工場長、生産管理などの工場関連職が多いですね。また外食関連では料理人、店舗マネジメントが目立ちます。そして、現地法人管理者、法人営業、日本人顧客対応(カスタマーなど)が多いです。企業で働いているカンボジア人はほとんどの方が英語を話すことができますので、カンボジアで働くには基本的な英語は必要となりますが、高いレベルは要求されません。まずは意思疎通ができるレベルで問題ないと思います。


●日本人の給与はどれくらいでしょうか?
おおよそ800USD~1,500USDの範囲が相場となります。もっとも多いのは800USD~1,200USDくらいの求人です。営業職は売上によってインセンティブを出すところが多いですね。企業によっては家賃手当が出るところもあります。経済成長が著しい国で働くというおもしろみや日本では味わえない経験はできますが、他国とくらべると給与相場は低いのが現状です。


●どのような人が求められていますか? またビザ取得に要件などはありますか?
「英語が日常会話レベル以上で未経験でも意欲のある方」というのがよくいわれる応募要件です。他国にくらべると、まだ募集要件のハードルがあまり高くありません。その分、給与も他のアセアン諸国と比較すると高くはないのですが、入社後半年や一年でリーダーやマネージャーなどの役職を任せてもらえるケースが多いです。若いうちに責任あるポジションを経験することで、将来更に高いポジションを任せられることも出てくると思います。実際カンボジアで営業リーダーを経験し、他東南アジア拠点の立ち上げから関わり現在拠点責任者として活躍しているというケースも良く聞くことです。日本で働いていたらなかなか就けないポジションかと思います。

ビジネスビザも空港で35USドル払えば、学歴、経歴、年齢などは関係なく、どんな方でも取得できるので心配はいりません。所要時間も10分程度です。まずはカンボジアで仕事をしたいという気持ちがいちばん大切だと思います。




今さんがカンボジアで働くことになったキッカケ

今回情報を提供していただいた「カムアップジョブ(CamupJob)」の代表今様にカンボジアで起業するまでの経緯をインタビューしました。



(2年間でスタッフが30名を超えました。カンボジア一番の人材紹介会社として更に事業拡大していきます)


●今様は2年前にご自身でカムアップジョブを立ち上げたと聞きましたがどのような経緯で会社を設立されたのでしょうか。
もともと教育分野に興味があったため、北海道大学教育学部に進学しました。教育が完成しているといわれるフィンランドにも留学して教育について学びました。ただ、大学卒業後、教育分野で自分自身に何ができるのかと悩んでしまいました。

そこで、思い切って東京のベンチャー企業に入社しました。丸3年間、ビジネスや営業の世界に没頭しました。勤務を開始してから2年半が経った頃、大学の先輩と再会し、その方が会社を経営しているカンボジアに遊びに行きました。はじめてみたカンボジアは、一言でいうと「国自体」がベンチャーでした。そして、この地で以前からやりたかった教育や人材育成の分野で、自分もチャレンジしたいと考えるようになったんです。


●現在従業員が32名と2年間でかなり成長されています。立ち上げ当時と現在と大きく変わった点があると思いますが。
立ち上げ当初は自分のアパートの一室から始めました。求人サイト運営や人材派遣など試行錯誤をへて、日系企業がピンポイントの人材採用に困っていることに気が付きました。そこで日系企業の人材紹介に特化した事業を開始してから、一気に規模が拡大してきました。いまでは日系企業だけではなく、カンボジア企業・欧米企業・中華企業などからも依頼をいただいています。人数が多い分、当然マネジメントは大変になりますが、カンボジア人の人柄が良いこともあり皆で楽しく働いていますね。


●最後に転職を考えている方に一言お願いします。
カンボジアで就職する、という選択肢はまだ一般的ではありませんが、その分チャンスがあると考えています。多くの方が目をつけていないうちに、勇気を持って飛び込むことで、自分自身の成長と濃い経験を積むことができると思います。もし可能であれば首都プノンペンに一度きてみてください。

もっともカンボジアに一歩を踏みだす決断は簡単ではないと思いますので、少しでも興味があれば、まずはご連絡ください。スカイプなどでカンボジアの状況など、色々とお伝えできればと思います。

ご協力ありがとうございました!





会社名 = CamupJob(カムアップジョブ)
設立年月日 = 2013年4月
所在地 = 2nd floor, CBM Building, #No.35-37, St.214, Sangkat Boeung Raing, Khan Daun Penh, Phnom Penh, Cambodia
電話番号 = (+855)-23-993-009
メール =info@camupjob.com
WEBサイトURL = http://camupjobagency.com/



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