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インドの物価、家探しのコツ

海外での生活事情 2014-07-08




外国で働くということは、外国に暮らすということ。たとえ旅行で行ったことがあっても、いざ住むとなると勝手が違います。ましてや短期間ではなく、そこで腰を据えて働こうというのですから、住む場所はとても重要。家に帰れば落ち着けて、リラックスできないと、仕事やプライベートも楽しめませんよね。

そんな外国暮らしの肝となる家探しのコツや住宅事情を、すでに現地で生活している先輩にいろいろ教えてもらいました!



お部屋データ

■家賃:600USD/月(管理費など全て込み) 約60,000円
■初期費用:家賃0月分(オーナーさんに直接連絡したため。通常は0.5~2ヶ月程度です。)
■光熱費:電気代は20USD/月、水道代は0USD/月(水道代は電気代に含まれています)
■間取り:2LDK
■最寄駅:グルガオン・シカンダープールメトロ駅




高層マンションも多いですが、一般的にはこのような一軒家が多く建てられています



Q.どうやって部屋探しをしましたか?
A.外国人コミュニティーの案内を見て、直接オーナーさんに連絡をしました。最初はインド系不動産を通じて部屋を探していましたが、日本のように部屋の写真が見られるWEBサイトがなく、物件を見に行ってからイメージと違う、オーナーが不在、鍵がない、工事中の部屋に連れていかれるなど、日本では考えられないような体験をしました。最終的にはコミュニティーで良い物件があったので良かったですが、家探しには本当に苦労しました。


Q.インドのマンションは、どんなものが多いのですか?
A.グルガオン(デリーの隣の都市)では、高層高級マンションが近年急激に増えています。 40階程のマンションが立ち並んでいるエリアもあります。デリーではマンションはほとんどありません。一軒屋の1フロアを借りることが多いようです。


Q.現地採用の方が住む場合、家賃はどれくらいでしょうか?
A.家賃は一人暮らしの場合、平均15,000RS(約27,000円)から40,000RS(約75,000円)程です。インドは物件の幅も広いので、しっかり比較して細かい部分を確認してから契約する事が大切です。

最近は、ルームシェアをしている方も増えています。1LDKの物件が少なく、2LDKや3LDK物件が多いので、2~3人で住んでいる方もいます。

また日本では低層階の家賃が安く、高層階に行けばいくほど家賃が高い傾向にありますが、インドの場合、夏場は50度近くになるため、高層階の方が家賃が安くなる傾向があります。


Q.今の部屋を選んだ決め手は?
A.駅から近い、徒歩圏内にモール、韓国系スーパーがある、庭がある、そしてオーナーさんのお人柄で即決めました(笑)。1年以上住んでいますが、今でもランチに誘ってもらうなど良い関係が続いています。部屋自体も2LDKと広いため、不満なところほとんどないですね。




庭もありとても広々としています


Q.インドでは水が供給される時間が決まっていると聞きましたが……。
A.私が住んでいるところではまだ経験がありません。ただ、夏場は50度近くなる月があるので、断水になったことは過去に何度かありました。インドにくると水のありがたさが本当によくわかります。


Q.お風呂はシャワーのみでしょうか?浴槽などがあるお部屋もあるのでしょうか。またトイレなどの水回りはどうですか?
A.高級マンションでは浴槽付きバスルームもありますが、インドではほとんどの物件は浴槽がありません。私の家もシャワーのみです。中国や東南アジアの国と同じですね。

ただ、イメージしにくいかと思いますが、デリーは、夏はとても暑いのに冬場12月・1月頃は0度近くまで気温が下がる日もあります。そのような寒い日はシャワーだけだとつらいので、近くの日系ホテルの大浴場でお湯に浸かることもあります。

トイレなどは物件によって違いますが、基本的に問題ないレベルです。インド全体で言えば、トイレ普及率は約50%といわれていますが、日本人が住むような部屋であれば、ほぼ100%備え付けられています。



5~6万円の部屋であれば中もとても綺麗です


Q.住んでいるエリアについて教えてください。
A.インド人が住む高級住宅街エリアです。落ち着いていて静かな環境です。周りにはまだ日系スーパーはありません。徒歩圏内には韓国系スーパーがありますので、そこに買い物に行くことが多いです。種類は少ないですが魚や豚肉、豆腐など買うことができます。日本や他のアジアに比べると日系食材が手に入りにくいですが、最近では少しずつ環境も良くなってきました。しかし、インドで日本食を買うと日本の2倍以上するので調味料等は日本から持ってきています。インドの食材を使って、自炊をすることもよくあります!


Q.実際にインドに住んで働いてみて、楽しいことや苦労していることについて教えてください。
A.インドは可能性がたくさんある国です。日本とは生活環境が異なるので、大変なこともあります。その違いや変化を前向きに受け入れながら楽しめる方にはインドはとても魅力的な国だと思います。

【楽しいこと】
・街にエネルギーがあること。
車、人、牛が入り乱れ、車のクラクションが鳴り響いており、常に「インドにいるんだな、海外にいるんだな」と感じることが出来ます。

・とにかく変化が多いこと。なかなか飽きない環境です(笑)
生活・仕事面で日本では想像もつかなかった事を経験する事が出来ます。例えば、生活面では、道を歩いていると牛や豚が歩きまわっています(笑)また、下水システムが発達していない為、雨季は道が川のようになり渋滞になってしまった事があり、びっくりしました。2年程経つと少しずつ予測することが出来るようになってきますが、それでもびっくりすることはまだまだあります。

仕事面では今では慣れましたが、30分前までは来ると言っていたのに急に来なかったり、日本と比較して回答に時間を要することが多々あったり、、、最近は少しずつ先回りして準備したり、何度も確認するなどインドでの仕事術が身についてきました。

・まだ出来上がっていない環境の中にいれること。
インドに来ると日本がどれだけ便利な国か身に染みて実感します。例えば、物件探しについてお話したようにまだまだ情報が足りていないので、生活の基盤を作るのにとても苦労しました。仕事面についても私は立ち上げ2年目に、2人目のメンバーとして参画しました。そのため、環境や仕組みがまだ整っておらず試行錯誤して作ってきました。インドではRGF(リクルート海外法人)のブランドも浸透していなかったので、市場開拓も日々の積み重ねでした。プライベートも仕事もどちらも0からスタートしたので今では非常によい環境だったなと思います。今後も色々とそういう0スタートの環境に出会うんだろうとワクワクします。

・年代を超えて日本では出会うことが出来ない方々と仲良くできること。
インド在住の日本人は他の東南アジアに比べてまだまだ少ないので、日本人同志の結びつきは他諸国より強いと思います。生活面等で気にかけて頂く機会が多いです。また、私自身日本では世代を超えた付き合いは、非常に限られていました。しかし、インドでは例えば自分の父親世代も含め、多方面の業界の40代から60代の方(現地法人の社長など重役の方々が多いです)と飲みに行く機会も多いです。ご経験豊富な方のお話しは、貴重な機会です。

・多様性があること。
インドは日本の9倍の国土面積を持っているため、州によって言語や文化、宗教が異なります。インドにいると様々な州出身の方に出会う機会が多く、多様性を感じます。

また、貧富の差も激しいです。街には物乞いを見かけることも多いですが、モールが立ち並ぶエリアでは、買い物袋を両手一杯に抱えている富裕層のインド人をたくさん見かけます。インドは歴史が長いので、住めば住むほど奥が深い国だなとしみじみ感じます。

【苦労していること】
・デリーの環境汚染が酷いこと。
・外で運動がなかなかしにくいこと。
・車がないと移動しにくいこと。
・夜は一人で歩けないこと。
・新鮮で安全な食材が手に入りにくいこと。


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