はじめての中国・アジア転職コラム
第14回:海外へ履歴書提出。送受信トラブルを防ぐ3か条
海外就職ノウハウ 2021-08-04
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■2021/8/04
第14回:海外へ履歴書提出。海外送受信トラブルを防ぐ3か条
こんにちは、カモメ編集室です。
今回は、海外転職におけるデータのやりとりについて。転職時には、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオなどを応募企業に提出しますよね。
その際に、送受信のトラブルが比較的起こりやすいようです。メールが届かない、データがダウンロードできない、迷惑フォルダに入っていた……など。日本と海外では、当然ネット環境が異なります。中国アジアも通信環境が整ってきたとはいえ、日本とまったく同じとはいきません。
それでは、トラブルを防ぐために、いったいどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
送受信トラブルを防ぐ3つこと
以下の3つのポイントをおさえておくと、多くのトラブルを防ぐことができます。
●添付ファイルはサイズを小さく
メールに添付するデータサイズは、なるべく小さくしたほうが良いでしょう。先方がサーバーの受信容量を決めていたり、通信環境が整っていない可能性があるためです。「日本国内でのやり取りよりも、データサイズに配慮する」これを意識しましょう。また、あらかじめ応募企業に受信可能な容量を確認しておくと安心です。どうしてもデータ容量が大きくなってしまう場合には、証明写真のデータが大きすぎないか、不要なデータが含まれていないか、チェックしてみてください。
●クラウドの使用は慎重に
データ転送用クラウドは、国によっては使用できないケースもあるようです。ですが、応募時にポートフォリオなどの提出が求められることもありますよね。そうした場合には、応募企業にクラウドの使用が可能かどうか、あらかじめ確認すると良いでしょう。
●フリーメールはフィルターに注意
日本で一般的に使用されているフリーメールは、中国やアジアにおいても受信可能です。ただし、ウイルスを防ぐために、厳重なメールフィルターを設けている日系現地法人もあります。それによって、メールの受信ができないことがあるようです。企業からの連絡が遅いと感じたら、別のメールアドレスで問い合わせてみると、連絡できることもあります。
メッセージアプリを活用することも
ちなみに、最近の中国アジア転職では、メッセージアプリを使用して、企業担当者と求職者が直接やりとりすることが増えてきました。とくに中国では、Wechat(*1)がコミュニケーションの基本になっています。社内だけでなく、社外とのビジネスシーンで一般的に活用されていて、これがなくては仕事ができないほどです。求職者とのやり取りにおいても企業から連絡ツールとして指定されることも珍しくありません。
一方、タイではLineなどのメッセージアプリが普及していますが、友人や知人とのコミュニケーションツールといった感じ。そのため、ビジネスの場での活用はまだ少ないようです。
ベトナムなどでは、LineやMessengerをはじめとしたメッセージアプリが普及しているものの、タイ同様に求職者とのやりとりで用いられることはまだまれなようです。ただし、ウェブ面接のためにSkype等で繋がり、そこからSkypeチャットで連絡を取り合うことも。
メッセージアプリの使用状況は各国に差がありますが、ビジネスの場でも広まりつつあります。あらかじめ主なアプリをダウンロードしておくと、転職活動に役立つこともあるでしょう。
くり返しになりますが、日本と海外ではネット環境が異なります。日本国内での転職以上に、自分のメールを相手が受信できているか、データ容量が大きすぎないか、気にかけることが大切です。以上のポイントをおさえることで、スムーズなやりとりを行っていきましょう!
*1 Wechatは、以下のURLからダウンロード可能です。
https://www.wechat.com/ja/
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