はじめての中国・アジア転職コラム
第36回:海外で働くのに役立つ資格とその職業
海外就職ノウハウ 2024-12-23
海外就職で役立つ資格について今回はお送りします。日本で取得した資格の中には、海外就職に有利に働くものもあります。どのような資格が、海外ではニーズがあるのでしょうか?
保育士/幼稚園教諭/教員/日本語教師
■医療
看護師
■税務・会計
税理士/公認会計士/弁護士
■建築・施工
一級建築士/電気工事施工管理技士
■飲食
調理師
■美容
美容師/理容師
■貿易・物流
通関士
海外就職に有利な資格職とその理由
それでは、それぞれの職種と資格について解説していきます!■教育
保育士・幼稚園教諭
意外に思われるかもしれませんが、保育士・幼稚園教諭はもっとも海外で働きやすい資格職のひとつです。駐在員の子女の多くは現地の日系保育園に通うため、日本人保育士・幼稚園教諭のニーズは常に一定数あります。また、日系保育園・幼稚園であれば、日本での保育士資格、幼稚園教諭免許をそのまま使用することができ、新たに資格を取得する必要はありません。
教員
海外の日本人が多く住むエリアでは、日本人小学校、中学校、高校が存在します。そして、日本人学校であれば、日本の小学校教諭や中学校教諭、高校教諭の免許がそのまま使えます。特に何か新しい資格を取得する必要はありません。
また、海外では日本人子女向けの塾が存在しますが、塾講師でも教員免許は有利です。ビザ取得時に優位に働くケースがあります。
日本語教師
日本語教師は海外で一定のニーズがある職種です。とくに昨今では、ベトナムやインドネシアをはじめとした国々で、技能実習生向けの日本語教師を募集するケースが増えています。日本語教師として働くには、必ずしも日本語教師の資格(日本語教育能力検定試験)が必須となるわけではありません。とはいえ、資格を持っていれば採用時に優位に働きます。
■医療
看護師
日本の看護師資格は日本国内のみで有効です。しかし、医療・看護知識を持った方に対するニーズは、海外でも一定数あります。例えば、医療保険等のカスタマーサポート職では、看護師経験者を優遇することが多いです。そのほか、日系クリニックでの看護補助やサポート職として、日本での看護師経験者を募集することがあります。
■税務・会計
税理士・公認会計士
税理士や会計士は、海外でも活躍できる職種のひとつです。
税理士であれば、日系企業の海外法人に対し、現地の会計基準や税制に則った処理を請け負います。
会計士は、監査法人や税理士法人、コンサルティング会社で、監査業務やコンサルティング業務などを担当します。
弁護士
日本で弁護士資格を取得した方が、アジアをはじめとした海外で多く活躍しています。かならずしも国際弁護士資格を所有している必要はありません。
コンサルティング会社などで法務コンサルティングを担当するケースや、法律事務所で日系企業向けのアドバイザリー担当として活躍することがあります。
■建築・施工
一級建築士
海外の日系建築設計会社で、日本の建築士が活躍しています。日系企業をクライアントにして、意匠設計業務を請け負うことが多いです。
電気工事施工管理技士
設計・設備会社にて、電気工事施工管理技士が募集されることがあります。日系企業の工場建設現場等で活躍する職種です。
■飲食
調理師
日本食レストランで、調理師免許を持つ方を募集することがあります。料理人は、資格よりも経験が重要視される職種ですが、調理師免許を取得してる若手であれば、未経験から採用されることも。
調理師免許を取得している場合、ビザ申請時に有利に働くことがあります。
■美容
美容師・理容師
アジア圏を中心に日系美容室は数多く展開しており、日本の技術を持った美容師・理容師たちが働いています。日本の美容師・理容師の技術は海外でも高く評価されていて、活躍の幅が広がっています。
■貿易・物流
通関士
輸出入のための税関で、申告書の作成や手続きをするときに用いる資格です。貿易・物流企業で、通関士の資格が評価されるケースがあります。物流・フォワーディング経験にプラスして、通関士資格を所有しているとプラスになります。
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