中国生活はじめの一歩
第14回:中国語のさまざまな敬称。アーイーはおばさんか?
海外での生活事情 2022-07-07
初海外転職&初中国のカモメ社員が、上海で過ごす日々をご紹介します。ひょっとすると、あなたにも役立つ暮らしの情報が見つかるかもしれません――。
■2022/7/7
男性の名前に「先生(xiānsheng)」、女性の名前に 「女士 (nǚshì)」をつけて「〇〇さん」を意味する
こんにちは、カモメ編集室です。
中国にはさまざまな敬称があります。代表的なのは、男性の名前に「先生(xiānsheng)」、女性の名前に 「女士 (nǚshì)」をつけて「〇〇さん」を意味するというものです。
そのほかにもたくさんの敬称代名詞がありますが、初中国渡航の方にはちょっと覚えておいてほしい、注意点があります!
アーイーは「おばさん」か?
中国に来たばかりの頃、路上で小さな女の子に「阿姨 アーイー」と呼びかけられたことがあります。アーイーとは、中国語で「おばさん」を意味する言葉です。
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当時30代に足を踏み入れたばかりのうら若き筆者。アーイーと呼ばれたその瞬間、頭の中でその言葉が鳴り響きました。
ですが、しばらく中国で過ごしてみると、かならずしも「アーイー」は日本語の「おばさん」とはイコールではないような気がしてきます。幼い子が母親と同じ年代の女性に呼ぶかけるときの敬称なようです。
ということで、カモメの女性スタッフにアンケートを取ってみました。
20~30代のカモメの女性のうち、6人はある、3人がありませんでした。 なんと、20代前半の方でも呼ばれたことがあるそうです。
アーイーって呼ばれると嬉しくないが2人、なんとも思わないが7人。 筆者は「うれしくない」に入れてみましたが、なんとも思わない人のほうが優勢でした。
ただ、中国人の方でも「うれしくない」を選ぶ人がいることがわかりました。
「美女」には意味がない?
アーイーのほかに、大人の女性を「美女 メイニュウ」という敬称で呼ぶこともあります。主に、サービス業の方がお客さんに向かって呼びかける時に使うようです(逆に、お客さんがスタッフさんに声をかける場合にも使えます)。
日本語に直訳するなら、美しい女性という意味でしょうか。筆者も道でチラシを配る若い男性に「メイニュウ」と声を掛けられ、少しうれしかった覚えがあります。
こちらも、カモメの女性たちにアンケートを取ってみました。
メイニュウと呼ばれて嬉しいのは、筆者ひとりだけでした。
「イケメン」にも意味がない?
中国には多くの女性への敬称がありますが、若い男性には「帅哥 シュアイガ―」というものがあります。日本語に直訳すると「イケメン」という意味。ですが、中国人スタッフに聞いてみると、相手の容姿が好みかどうかに関わらず「シュアイガ―」は使えるということでした。
ただし実際には、メイニュウ同様に、飲食店の店員さんに声をかける場合(またはその逆)に使用する場合がほとんどだそうです。
それでは最後に、中国の様々な敬称をシェアしたいと思います!
中国のさまざまな敬称
●女性への敬称
●男性への敬称 ※ニュアンスがわからないので、間違っていたら教えてください!
ちなみに最近では、知らない人に対しては敬称を使って呼びかけない人も多いようです。カモメスタッフの多くも、知らない方に対しては「ニンハオ」「ブーハオイース」と声をかけるという人が圧倒的でした。
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さて、中国語の敬称についてご紹介しましたが、どのように感じましたか?
筆者は「アーイー」と呼ばれると、最初はドキッとしていましたが、最近ではこの呼び方はちょっと好きになってきています。日本の「おばさん」という言葉には、単純に青年期を過ぎた大人の女性への敬称というよりも、自称すると自嘲気味になったり、揶揄にも使われたり。なんだか扱いにくい言葉になってしまっていて、もったいないなと感じます。
ですが、アーイーにはおばさんに羽が生えたような雰囲気があって、子どもからそう呼ばれるのは悪くないなと思ったりしています!