カモメ編集部通信
上海でHSKを受験してみた
現地スタッフブログ 2022-01-25
こんにちは!
カモメ編集室のRinです。先日HSKの試験を受けてきましたので、受験方法、勉強方法、当日までの準備の事などを書いてみたいと思います!
HSK(汉语水平考试/漢語水平考試)は中国の教育部が認定する国際的な中国語の語学検定試験です。大学の入試や企業での採用基準などに利用されています。
1級からスタートし6級が最も難しい級です。
実はわたし、中国語が全く出来ない状態で中国へ来まして本格的に勉強をスタートしたのは2020年の夏。週1回、中国語教室に通って勉強していました。 なので、勉強期間としては1年と少し経ってから5級を受験した感じです。
HSKの公式サイトには“5級は主に週2~4回の授業を2年間以上習い2,500語程度の常用単語を習得している者を対象としています”とあるのですが…漢字圏で育った日本語ネイティブの場合は、この半分くらいの期間で合格できるという体感です。なぜならこの語彙数2,500語のうち日本語と意味がほぼ同じ単語を除くと新しく覚えなければならないのは半分くらいだからです。だいぶアドバンテージが有りますよね…!留学生や日頃の業務で中国語を使う環境に居る方はもっと早く習得できると思います。
HSKの受験申込について
コロナの影響で試験が中止となってしまったり、上海市内では試験を行っていない時期もあったようですが、私が申し込んだ際は市内で受験することが出来ました。公式サイトでアカウント登録をしたのち、申し込みを行います。右上から日本語表示に切り替えも出来ますので簡単です。
http://www.chinesetest.cn/index.do?ivk_sa=1024320u
受験方法にはペーパー試験とネット試験の2種類があるのですが、漢字が書ける日本語ネイティブの場合はペーパー試験の方が有利だと聞いた事が有ったので(人によりますが)私はペーパー試験を選びました。
HSKの試験対策について
5級の場合、試験内容は①リスニング(听力)②リーディング(阅读)➂ライティング(写作)の3つに分かれています。まずは何も対策していない状態で過去問を1つ解いてみました。
案の定①と➂が弱いという結果に…。特に作文問題は2種類に分かれていて、決められた5つの単語を使うものと、写真を見て自由に書くものが有るのですが、前者の場合は単語の意味と品詞自体が分からないともうお手上げです!とんでもない文章を書いてしまうことになります(笑)
そこで私が試験対策の勉強に使ったのがこちらのandroidアプリ達です。
1.HSK単語トレーニング
有料にはなってしまいますが、各級の頻出単語がまるっと網羅されており、『単語学習』とそのチェックを行う『テスト』に分かれています。中国語の単語と日本語の意味を一問一答のように見て覚えるだけの単語帳ではなく、音声も全て入っていますのでリスニングの練習にもなります!また例文付きですので、作文対策も同時に出来ます。とってもオススメです!
2.weblio中国語辞書
辞書アプリの1つ目はこちら。複数の辞書が1つにまとまっているので、これがあれば大体のものは検索できます。日⇔中、中⇔日どちらも出来ますので検索ウィンドウへの入力も楽です。
3.中日辞書 北辞郎
辞書アプリの2つ目はこちら。専門用語やネットスラングなどの新語や俗語なども登録されているので、一般的な辞書で出てこない単語を調べる際はこちらを使っています。
上記に加え通っている中国語教室で対策用テキストをもらい、1ヶ月ほど試験勉強に取り組みました。
■試験当日まで
テストの1週間ほど前に受験票が生成されるので、マイページからプリントアウトしておきます。
また申し込みに使ったパスポート原本(コピーやPDFデータはNGです!)筆記用具(2B鉛筆と消しゴム)も用意します。久しく鉛筆など使っていなかったので、文房具が売っているお店に駆け込みました。一応会場でも備品として用意してくれてはいますが、3本くらい持っていた方がよさそうです。
2Bはかなり柔らかいのですぐ丸くなってしまい、作文の時に困ります…。
また、コロナ渦であるこの時期は48時間以内のPCR検査陰性証明も必須でした。 近所で当日中に証明書を発行できる病院を見つけておきましょう。出張が多い方などはもう手慣れていて行きつけのPCR検査場があると思いますが、そうでない方は古北あたりですと同仁病院で当日中に出来ます。(wechatから予約は必要です)また徐汇区の中心医院でも当日中に発行可能で、こちらは予約無しで朝早くから夜遅くまでやっています。
この証明書を忘れたが為に受験出来ない方を私は目の前で見たので、皆さん気を付けて下さいね…!
■合格発表について
結果は試験日から30日後にネットのマイページから確認出来ます。
ドキドキしながらスコアを確認…無事合格しました!
ちなみに5級以上は合否判定の記載はなくスコアだけです。6割以上で合格と見做されるそうです。
とはいえ合格したからといって流暢に会話できるかというとまた別問題なのですが…
(悲しいことに、こればっかりは性格的な問題も有る気がしています。母国語でも別にそんなに話せないな…という事に気づきました。)
でもやっぱり頑張った分の結果が出ると嬉しいものですね…!と喜びに浸っていたのも束の間。
なんと今後HSKの内容が大きく変わり、最高6級までだったのが9級までになるのだそうです。
しかも上級の7~9級については語彙数も大幅アップ。新HSKへの変更時期や試験内容など…どうなるのか今後の公式発表が気になるところです。
これから中国転職を希望されている、もしくは中国語を学習している皆さん…一緒に勉強頑張りましょう!
おすすめの勉強方法やアプリが有ったら是非教えて下さい!
カモメ編集室のRinです。先日HSKの試験を受けてきましたので、受験方法、勉強方法、当日までの準備の事などを書いてみたいと思います!
HSK(汉语水平考试/漢語水平考試)は中国の教育部が認定する国際的な中国語の語学検定試験です。大学の入試や企業での採用基準などに利用されています。
1級からスタートし6級が最も難しい級です。
実はわたし、中国語が全く出来ない状態で中国へ来まして本格的に勉強をスタートしたのは2020年の夏。週1回、中国語教室に通って勉強していました。 なので、勉強期間としては1年と少し経ってから5級を受験した感じです。
HSKの公式サイトには“5級は主に週2~4回の授業を2年間以上習い2,500語程度の常用単語を習得している者を対象としています”とあるのですが…漢字圏で育った日本語ネイティブの場合は、この半分くらいの期間で合格できるという体感です。なぜならこの語彙数2,500語のうち日本語と意味がほぼ同じ単語を除くと新しく覚えなければならないのは半分くらいだからです。だいぶアドバンテージが有りますよね…!留学生や日頃の業務で中国語を使う環境に居る方はもっと早く習得できると思います。
HSKの受験申込について
コロナの影響で試験が中止となってしまったり、上海市内では試験を行っていない時期もあったようですが、私が申し込んだ際は市内で受験することが出来ました。公式サイトでアカウント登録をしたのち、申し込みを行います。右上から日本語表示に切り替えも出来ますので簡単です。
http://www.chinesetest.cn/index.do?ivk_sa=1024320u
受験方法にはペーパー試験とネット試験の2種類があるのですが、漢字が書ける日本語ネイティブの場合はペーパー試験の方が有利だと聞いた事が有ったので(人によりますが)私はペーパー試験を選びました。
HSKの試験対策について
5級の場合、試験内容は①リスニング(听力)②リーディング(阅读)➂ライティング(写作)の3つに分かれています。まずは何も対策していない状態で過去問を1つ解いてみました。
案の定①と➂が弱いという結果に…。特に作文問題は2種類に分かれていて、決められた5つの単語を使うものと、写真を見て自由に書くものが有るのですが、前者の場合は単語の意味と品詞自体が分からないともうお手上げです!とんでもない文章を書いてしまうことになります(笑)
そこで私が試験対策の勉強に使ったのがこちらのandroidアプリ達です。
1.HSK単語トレーニング
有料にはなってしまいますが、各級の頻出単語がまるっと網羅されており、『単語学習』とそのチェックを行う『テスト』に分かれています。中国語の単語と日本語の意味を一問一答のように見て覚えるだけの単語帳ではなく、音声も全て入っていますのでリスニングの練習にもなります!また例文付きですので、作文対策も同時に出来ます。とってもオススメです!
2.weblio中国語辞書
辞書アプリの1つ目はこちら。複数の辞書が1つにまとまっているので、これがあれば大体のものは検索できます。日⇔中、中⇔日どちらも出来ますので検索ウィンドウへの入力も楽です。
3.中日辞書 北辞郎
辞書アプリの2つ目はこちら。専門用語やネットスラングなどの新語や俗語なども登録されているので、一般的な辞書で出てこない単語を調べる際はこちらを使っています。
上記に加え通っている中国語教室で対策用テキストをもらい、1ヶ月ほど試験勉強に取り組みました。
■試験当日まで
テストの1週間ほど前に受験票が生成されるので、マイページからプリントアウトしておきます。
また申し込みに使ったパスポート原本(コピーやPDFデータはNGです!)筆記用具(2B鉛筆と消しゴム)も用意します。久しく鉛筆など使っていなかったので、文房具が売っているお店に駆け込みました。一応会場でも備品として用意してくれてはいますが、3本くらい持っていた方がよさそうです。
2Bはかなり柔らかいのですぐ丸くなってしまい、作文の時に困ります…。
また、コロナ渦であるこの時期は48時間以内のPCR検査陰性証明も必須でした。 近所で当日中に証明書を発行できる病院を見つけておきましょう。出張が多い方などはもう手慣れていて行きつけのPCR検査場があると思いますが、そうでない方は古北あたりですと同仁病院で当日中に出来ます。(wechatから予約は必要です)また徐汇区の中心医院でも当日中に発行可能で、こちらは予約無しで朝早くから夜遅くまでやっています。
この証明書を忘れたが為に受験出来ない方を私は目の前で見たので、皆さん気を付けて下さいね…!
■合格発表について
結果は試験日から30日後にネットのマイページから確認出来ます。
ドキドキしながらスコアを確認…無事合格しました!
ちなみに5級以上は合否判定の記載はなくスコアだけです。6割以上で合格と見做されるそうです。
とはいえ合格したからといって流暢に会話できるかというとまた別問題なのですが…
(悲しいことに、こればっかりは性格的な問題も有る気がしています。母国語でも別にそんなに話せないな…という事に気づきました。)
でもやっぱり頑張った分の結果が出ると嬉しいものですね…!と喜びに浸っていたのも束の間。
なんと今後HSKの内容が大きく変わり、最高6級までだったのが9級までになるのだそうです。
しかも上級の7~9級については語彙数も大幅アップ。新HSKへの変更時期や試験内容など…どうなるのか今後の公式発表が気になるところです。
これから中国転職を希望されている、もしくは中国語を学習している皆さん…一緒に勉強頑張りましょう!
おすすめの勉強方法やアプリが有ったら是非教えて下さい!
2022/1/25