中国生活はじめの一歩
第6回:ビャンビャン麺が食べたい!大衆点評で調べてみる。
海外での生活事情 2022-01-07
初海外転職&初中国のカモメ社員が、上海で過ごす日々をご紹介します。ひょっとすると、あなたにも役立つ暮らしの情報が見つかるかもしれません――。
■2022/1/7
第6回:ビャンビャン麺が食べたい!大衆点評で調べてみる。
こんにちは、カモメ編集室です。
海外に住む日本人には2種類の人がいるみたいです。
ひとつは、現地の料理を積極的に食べる人。
もうひとつは、日本料理を頑なに食べる人。
ちなみに、筆者は後者。
いえ、中華料理が嫌いなわけでも、食べたくないわけでもないのです。
なんなら、日本にいたときは無類のアジア・エスニック料理好きでした。
ですが、中国に来たとたん、なぜだか、ついつい、日本的な食べ物ばかりを食べてしまうのです……。
上海を良く知る人にそういうと「それはもったいない!」と、おすすめの飲食店を教えてもらいました。
ビャンビャン麺ってご存じでしょうか?
陝西省由来の料理で、漢字の画数がものすごく多いことで知られています。
中国では「油泼扯面:you po che mian」とも呼ばれていて、幅広麺に唐辛子や刻みネギをかけ、それに熱した香味油をかけて食べる料理です
――この説明だけでも美味しさが伝わってきますね。
早速、知人オススメの店へ行ってみることにしました。
詳細は「大众点评:da zhong dian ping」(大衆点評)で調べます。
このアプリは、飲食店はもちろん、美容室やメガネ店、観光地、イベントなど、ありとあらゆる情報が網羅されています。
アプリでくわしい位置情報を調べて、じっさいに行ってみると……
「西安名吃」という看板が見当たりません。
ネットにある外観写真をみてみると、両隣の店舗は残っているのに、目的の店だけ看板が変わっていました。
……閉店しています。
そう、大众点评の唯一の欠点は、閉店情報がわかりにくいことなのです。
ご利用の際には、くれぐれもご注意ください。
【2週間後】
少し時間が空いてしまいましたが、今度こそビャンビャン麺を食べに行きます。
今回は大众点评で別名「油泼扯面」と検索して、出てきたお店に行くことに。
選んだのは、西藏北路にある「汉思肴」というお店。
選定基準は料理の写真が美味しそうだったことと、庶民的価格だったことです。
お金を出せば簡単に美味しいものに出合えますが「安くてうまい店」を探すことが、なにより尊いことなのです。
今回は、ちゃんと営業していました。
このお店は、席についたらメニュー表をもらって、テーブルで注文。食後にレジで会計をするスタイル。
メニュー表が欲しい時は「我要菜単:wo yao cai dan」(メニュー表をください)と伝えてみてください。
もしくは手で本を開くみたいなジェスチャーをすれば、だいたい伝わります。
注文後5~10分程度待ったら、料理が運ばれてきました。
待ちに待った、ビャンビャン麺(28元)!
器が運ばれてくると同時に、爽やかな唐辛子と香ばしい油の香りがふわりと届きます。
つやつやとした平太麺の上には刻みネギと茹で野菜、甘辛く煮た豚肉……。
麺はモチモチしていて、山梨県の「ほうとう」にかなり近いです。
香味油と香辛料によく絡みます。
一口食べると、唐辛子や山椒、ほんのりクミンの香りも広がりました。
ついでに副菜を注文したら、2~3人前くらいの大皿で出てきました。
小松菜とサバの燻製みたいなものを炒めた料理(18元)。
筆者がよく自宅で作る、小松菜とサバ缶を炒めた料理によく似ています。
つまり、スペシャルな味ではないけど、家庭料理として安定の美味しさです。
ちなみに、中国の飲食店では、残った料理を持ち帰ることが可能です(だいたい)。
「打包:da bao」と伝えてみてください。簡易容器がもらえます。
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さて、今回のビャンビャン麺探検は大満足の結果となりました♪
知らない地域の料理を食べることは、いちばん簡単にできる旅行ですよね。
これをきっかけに少しずつ美味しいローカル小吃店を開拓していこうと思います!