中国生活はじめの一歩
第4回:アパートが封鎖された!上海のコロナ対策事情
海外での生活事情 2021-12-17
初海外転職&初中国のカモメ社員が、上海で過ごす日々をご紹介します。ひょっとすると、あなたにも役立つ暮らしの情報が見つかるかもしれません――。
■2021/12/17
第4回:アパートが封鎖された!上海のコロナ対策事情
こんにちは、カモメ編集室です。
12月某日の正午。
昼寝をしていたらなにやら外が騒がしくなり、窓をのぞき込んでみると、防護服姿の人が建物を消毒していました。
とりあえずロビーに行ってみると、玄関はこんな状態。
既にアパートが封鎖されています……。
慌ててワイマイ(中国で最も有名な出前アプリ)を使って水と食料を注文しましたが、食べ物は建物内に運び入れてもらえませんでした。
アパートが封鎖されるニュースは何度も見たことがありますが、実際に封鎖が始まるとドキドキしますね。
落ち着かないのでロビーをウロウロしていると、PCR検査が始まったようです。
部屋で待つよう言われたので、急いで部屋に戻ります。
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さて、食料が受け取れなかったので、いったん自宅にある物資を確認することに。
水とコメとお味噌汁があるので、2日間なら何とか生きていけそうかな……。
ちょっと心細い備蓄量ですが「しばらくしたらワイマイ(出前)の許可が出るだろう」と自分に言い聞かせてみる。
案の定、PCR検査がスムーズに進んだこともあって、夕方ごろには注文した食べ物が建物内に運ばれてきました。
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予定していた中国語のレッスンは、オンライン授業に変更してもらいました。
ですが、途中でPCR検査があったり、通知が来たり、なかなか集中できません。
この日教えてもらったのは「大白」という単語。
ネット用語で、防護服姿の人のことをこう呼ぶそうです。
もともとは有名キャラクター「ベイマックス」の中国語名なんですが、防護服姿がこのキャラクターに似ていることから、同じ名前で呼ばれるようになったそうです。
「突然大白都来了! :とつぜん防護服の人たちがやってきた!」
機会があったら使ってみてください。
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最初は「どうなることやら……」と思いましたが、1日目と2日目にPCR検査があったくらいで、あとは部屋の中で待機するだけ。
48時間経過した月曜の昼過ぎ、何事もなく解放されました。
今にも外に飛び出したい気分ですが、大人なので隔離中でもお仕事があります。
夕方になって外に出てみると、いつもの景色。
2日ぶりの外は寒空の下でも気持ちがいいですね。
後は2週間、朝晩の検温とPCR検査を2度受ければいいだけです。
PCR検査は、指定の日にアパートで実施されます(無料)。
……が、平日に実施されるため、仕事などでアパートにいない人は、病院で検査しなければなりません(自費)。
隔離明け12日間は「健康観察期間」になるので、残念ながらすべての予定はキャンセル。
会社へは普通に行けます。
今回の隔離は、どうやら感染者の濃厚接触者が住民のなかにいたことが原因だったようです。
こうした事態はなかなか防ぎようがないですが、慎重に行動したいものですね。