中国生活はじめの一歩
第3回:上海でライブチケットを買ったら、大変すぎた
海外での生活事情 2021-12-03
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初海外転職&初中国のカモメ社員が、上海で過ごす日々をご紹介します。ひょっとすると、あなたにも役立つ暮らしの情報が見つかるかもしれません――。
■2021/12/02
第3回:中国でライブチケットを買ったら、大変すぎた
こんにちは、カモメ編集室です。
ひょっとすると、今、ピンチなのかもしれません。
明日、上海ではじめてのライブコンサートにいきます(ひとりで)。
しかし、前日になっても電子チケットはこの状態。
いまだに電子チケットが発行されていないのです。
中国でのライブコンサートは、アプリで電子チケット(QRコード)を購入して、入場時にそのQRコードをスキャンするのが一般的。
日本だとネットでチケットを購入しても、コンビニで紙チケットを発券しなければなりませんよね。
それに比べると「中国のライブって便利だな」と思っていたのですが……。
ライブ前日になっても、未だにQRコードが表示されません。
当日になったら画像が出てくるんでしょうか?
【ライブ3時間前】
おかしい……。まだQRコードが表示されません。
会場に行って、現場スタッフに聞けばいいんでしょうか?
ちょっと不安なので、カモメ中国人スタッフにも聞いてみることにしました。
筆者
:ライブに行く予定なんですが、電子チケットが発券されないんです。現地でスタッフさんに聞けばいいんですかね?
Mさん
:ライブいつですか? え、今日?? 当日券だとしても、さすがに表示されてないとおかしいと思います。アプリのカスタマーサポートがあるみたいですよ。代わりに聞いてみますね。
筆者
:返事来た!!!なんて書いてます??
Mさん
:カスタマーサポートが、チケットの手配をしてくれるみたいです。メッセージをくれるそうなんですが……。あ、Wechatのメッセージが来ましたね。
Mさん
:どうやら、この方が入場前にチケット画像を送ってくれるらしいです。画像は80秒間有効なので、ライブスタッフにすぐにスキャンしてもらえばOKらしいです。
――――や、ややこしい……。
入場方法、難しすぎませんか?
ですが、とにかくやるべきことはわかりました。
現場についたら、「電子チケットを送ってくれ」とWechatで伝えればよいのです。
もちろん、カモメ中国人スタッフは、ライブに来てくれるわけではありません。
ややハードル高めなミッションを、ここからはひとりで対応しなければならないのです。
【ライブ20分前】
ライブ会場に着きました。
胸が高鳴る……というより、動悸がすごい。
開演まで、あと20分。
周りの方は急ぎ足で入場していきますが、ここで焦ってはいけません。
チケット画像の有効時間は80秒。
スムーズに入場するためにも、他の人たちがどのように会場へ入るのか、しっかり確認しなければいけません。
【手順】
1.ライブハウスのアプリで、健康コードと身分証情報を提出
2.電子チケットのQRコードをスキャンして、手に赤外線スタンプを押してもらう
3.警備員がスタンプをライトに照らして確認し、入場
なるほど。
これなら、私でもできる!
健康コードと身分証情報を提出したら、さっそく列に並びます。
そろそろかな、というタイミングで「着いた。チケットください」とWechatで送ってみました。
返事が遅い……。
たぶん20秒くらいだけど、こういうときの20秒ってすごく長く感じますよね。
思わず、ニーハオ(おーい:意訳)と送ってみる。
返信がないまま私の番になってしまったので、もういちど列の後ろに並びなおします。
返信来た!
Wechatの自動翻訳「着いたんじゃねえか」から、この方のやんちゃな人柄が伝わってきますね。
「群れを見て(自動翻訳)」ってきたんですけど、どこの群れですか?
この方もライブハウスに来てるんでしょうか?
違いました。新たに作られたグループチャットのことでした。
必要なときに画像送ってくれるみたいです。
そうこうしているうちに、チケットスキャンの順番が回ってきました。
いま、まさにチケットが欲しいのです!
「今すぐ」って言いたいんですが、「今すぐ」って中国語でなんて言うんでしたっけ?
前に勉強した気がする……。
どうしよう!思い出せない!
えっと、えーっと……
渾身の(こんしん)の「now」
重ねて「現在請」
お願い、伝わって!
今、今なんです!
もうスキャンの態勢なんです!
今、欲しいんです!
伝わった!
画像きた!!!
それと、今すぐって、中国語で「马上(ma3 shang4)」って言うんでした。
自動翻訳だと、「馬上」ってなってるけど。
【開演】
入れました……。
混んでいるせいで観客の後頭部しか見えないけど、達成感に満ち溢れています。
もうちょっと前に行けるかな……。
ちょっとみえた。
かっこいい……。
楽しい…………。
*****
こんな感じでライブ観覧することができたわけですが、振り返ってみると、なにかがおかしい……。
もう、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。
これ、たぶん、転売チケットです……。
日本で言う「ダフ屋」。
中国語だと「黄牛(huang2 niu2)」というそうです。
ちゃんとしたアプリで買ったのに……。
後になって考えてみると「変だな」って思う点はいくつかありました。
チケットの定価は200元(約3600円)なのに対して、手数料152元(約2700円)。
「中国では手数料が高いんだな〜」って思っていましたが、いくらなんでも高すぎますね。
皆さま、中国でライブチケットを購入される際には、くれぐれもお気をつけください!
~~~~まとめ~~~
・チケット手数料が高いときは、転売の可能性あり。注意しよう。
・電子チケット画像は80秒有効。態勢を整えてから送ってもらおう。
・今すぐは、中国語で「马上」。いざというときに使えるので覚えておこう。
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