■2022/2/18
第7回:コロナ禍のタイ渡航事情。 2022年2月から隔離免除プログラムが再開!
こちらの記事は2021年のものです。タイへの入国者は、ワクチン接種証明や各種陰性証明の提示は不要です
こんにちは、カモメ編集室です。
今回は、RGFタイ(リクルートホールディングス・タイ拠点)のコンサルタントに「コロナ禍におけるタイ渡航事情」をお伺いしました。
タイでは、2022年2月より入国時の隔離免除プログラムが再開しています。対象となるのは、新型コロナワクチンを接種済みであり、諸条件をクリアしている方です。
具体的には、どのような条件があるのでしょうか? 隔離免除プログラムの概要や、タイ現地の生活状況について、お話を伺いました。
*なお、こちらの記事に合わせて、在東京タイ王国大使館の情報もご確認ください。
https://site.thaiembassy.jp/jp/news/announcement/10821/
「TEST&GO」プログラムの利用で
隔離期間は実質2日間!
タイでは2022年2月現在、全ての国を対象に隔離免除プログラム「TEST&GO」を再開しています。具体的には、下記7つの項目を満たし、タイランドパス(後述)を申請することが条件となります。
1)指定された入国地点からの入国であること(各国の国際空港等)。 |
2)渡航14日間前までに、新型コロナワクチンの接種を完了し、英文接種証明書を所持していること |
3)タイ政府が認可する「SHA Extra Plus (SHA++)」(*1)などのホテルを、到着1日目と到着5日目の計2泊分予約し、予約証明書を所持すること |
4)タイ到着空港から宿泊ホテルへの送迎を予約し、証明書を所持すること ※公共交通機関の利用は不可 |
5)到着1日目と到着5日目の計2回分のPCR検査を事前予約すること |
6)タイ滞在期間全てを対象とする、コロナ感染症及び関連疾患の治療費を含む最低5万米ドルの医療保険に加入し、英文医療保険証を取得すること |
7)渡航前72時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書を所持していること |
*1 SHA Extra Plusホテル:
https://web.thailandsha.com/shaextraplus
TEST&GOの利用には
タイランドパスの申請が必須!
2021年11月からタイでは「タイランドパス」システム(*2)を用いて、入国許可申請を行っています。申請プロセスには1週間程度かかるため、渡航7日前までには申請を行う必要があります。
1)パスポート |
2)ビザまたは再入国許可 |
3)5万USドル以上の治療補償がある医療保険証 |
4)新型コロナワクチン接種証明書 |
5)SHA++等認定ホテルの1日目と5日目の2日分の予約証明書 |
*2 タイランドパス申請システム:
https://tp.consular.go.th/
隔離免除によって、
タイ渡航費用は大幅に減額!
隔離免除プログラムが再開したことによって、渡航費用は大幅に減額することができるようになりました。「TEST&GO」プログラムを利用した場合の金額モデルケースを、以下でご紹介します。
※ 航空券代や隔離ホテル代等は予約時期やグレードによって変化します。
ビザ審査期間は短縮傾向。
1ヶ月程度で受領できるケースが増加!
タイのビザ審査状況は、コロナ禍以前に戻りつつあります。2021年頭ではビザ審査が滞り、審査に2~3ヶ月かかったり、大使館が閉館して取得の見通しが立たない状況がありました。しかし、21年下半期頃からビザ審査も通常ペースに戻り、申請から1ヶ月程度でビザを受領できることが増えています。それでは、コロナ禍にタイへ最短で渡航できた転職者のモデルケースをご紹介します。
※ 上記は隔離が必要だった時期のモデルケースです。
感染収束の見通しは立たないものの
タイは「Withコロナ」に舵を切る
実のところ、タイのコロナ感染状況はまだまだ収束の見通しは立っていません。今回の隔離免除プログラムの再開は、タイ政府が「ゼロコロナ」の方針から「Withコロナ」にシフトチェンジしたためだと考えられます。
2021年夏から秋にかけて、タイでは厳しい外出制限がかけられていました。レストランでの店内飲食はもちろん、コンビニも時短営業を行っていたのです。2022年2月現在ではコンビニは24時間営業に戻り、店内飲食も可能となっています。また、以前は県をまたぐ移動には「通行許可証」が必要でしたが、現在では「ワクチン接種証明」を携帯していれば、遠方へも移動可能です。
もちろん、今はまだ「Withコロナ」に移行したばかり。今後もこのような状況が続くのかどうかは、予想することができません。そうであっても、タイの市街地は以前のような活気を取り戻しつつあり、最近では旅行者の姿も見ることができるようになってきています。
今現在も、タイでは日本語人材を求める企業が多く存在します。コロナ禍によって、海外転職ではWEB面接が主流となり、候補者の負担が軽減された側面もあります。また、オンライン会議やウェブシステムが広く活用され、現在では多くの企業がリモートワークと通常出勤を掛け合わせた効率の良い働き方を行っています。
タイの「Withコロナ」への舵切りは、海外転職希望者にとって大きなチャンスになりうるはずです。
活気を取り戻しつつあるタイの風景
※本記事は、2022年2月時点での情報をもとに作成しています。渡航前には最新の情報をご確認するようご注意ください。
2022/2/18