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コロナ禍の海外転職どうする?

第6回:STARTEK人事担当者に聞く! コロナ禍のマレーシア就職事情

海外就職ノウハウ 2021-11-19

コロナ禍の中国転職画像1

2021/11/19

第6回:STARTEK人事担当者に聞く!
コロナ禍のマレーシア就職事情



こちらの記事は2021年のものです。日本からマレーシアへの入国に際して、新型コロナ関係での特段の措置(日本出国前検査、マレーシア入国後検査、マレーシア入国後隔離等)はありません。


こんにちは、カモメ編集室です。
今回は、マレーシアに拠点を置くBPO企業「STARTEK」の人事担当者に「コロナ禍におけるマレーシア就職事情」をお伺いしました。

今現在、世界各国で入国制限が行われており、それによって海外渡航を諦める方が大勢いらっしゃいます。しかしSTARTEKでは、コロナ禍でも100名以上の日本語人材が採用されており、実際にマレーシアでの勤務を開始されているそうです。

「コロナ禍でもマレーシアに渡航できる?」「ビザ手続きの状況は?」「渡航費用はどのくらいかかる?」など、就職希望者から寄せられる疑問について、率直に語っていただきました!

コロナ禍の上海隔離1


マレーシアの成人ワクチン接種率は9割以上。
行動制限は緩和傾向に


ニュースなどではマレーシアのコロナ感染状況について、厳しい内容が取り上げられています。しかし、現地にいる私たちは、報道とは真逆の印象を持っています。2021年10月現在、マレーシアの感染者数は毎日5,000人前後といったところです。この数字はかなり多いという印象を受けますが、そのほとんどが無症状と軽症患者だと言われています。マレーシアでは感染者の症状を5段階で分類していて(*1)、現在は無症状と軽症者の割合がほとんどであると発表されています。

マレーシアでは、(1)1日当たりの感染者数、(2)公衆衛生システムの状況および集中治療室の利用状況、(3)ワクチン接種完了者の人口比率、といった3つの指標よって、コロナの感染状況を「フェーズ1~4」で分類しています。現在のフェーズは、行動制限が最も緩和された「フェーズ4」です。国内旅行も許可されています。

これには、成人のワクチン接種率が9割を超えたことが大きく影響しています。マレーシア政府は「ワクチンは打つべきである」という指針を明確にしていて、ワクチン未接種の方はレストラン店内での飲食ができず、テイクアウトなどを活用する必要があります。マレーシアに渡航を考えられている日本人の場合も、渡航前に接種完了できているのがベターだと言えるでしょう。ただ、未接種者であっても、STARTEKではマレーシアでのワクチン接種をサポートさせていただいております。

また、居住者はQRコードによってリスク管理されていて、ショッピングやレストランに入るためにはQRコードの提示が必要になっています。これらのコロナ対策は、日本と比べると“厳しすぎる”とも言えますが、政府による指針が明確なので、“漠然とした不安”は軽減されているのではないでしょうか?

コロナ禍の上海隔離2

(左)店舗前にある読み取り機にQRコードをかざす来店者たち(右)健康管理アプリ画面。どのお店に入店したかなど行動履歴が保存されている



コロナ禍でも100名以上が渡航! 
1ヶ月半~3ヶ月ほどでビザ取得へ


マレーシアもコロナ禍の影響によりビザの発給がストップするなど、一時は大きな影響が出ていました。しかし、2020年秋ごろからビザ審査は再開され、STARTEKにおいても2020年秋から2021年秋の1年間で100名以上の方がマレーシアへ渡航されています。

「ビザは取れるでしょうか?」という質問は、候補者様から一番多く寄せられる質問ですが、ビザの取得状況はコロナ禍前に戻りつつある、というのが私たちの実感です。もちろん会社側での手続きは増えていますし、従来よりも手続きに時間がかかりますが、アジア各国と比較してもマレーシアのビザ取得状況は大きく改善していると言えるでしょう。労働ビザは1ヶ月半~3ヶ月ほどで下りていますし、家族の帯同ビザが発行された事例も多数ありますよ。

参考までに、コロナ禍で渡航した新入社員のスケジュールを、下の表でご紹介します。

コロナ禍の上海隔離2

※事例をもとに作成した一例です。入社時期やリモートワークの開始時期は希望によって変化します。応募から最短3ヶ月で渡航できています。



日本でのリモートワークを導入。
希望者は渡航前から業務をスタート!


コロナ禍以前から、当社ではオンライン面接のみによって、多くの方を採用してきました。さらに、去年からは日本でのリモートワークを導入し、希望した約9割の新入社員はリモートワークから業務を開始しています。 リモートワークを導入するメリットとして、段階的に業務を始めることで、マレーシアに渡航した後、生活がスムーズに開始できる点にあります。

今までは、マレーシアでのアパート探しや各種手続きを行いながら、社員研修もスタートしていました。そのため渡航直後はかなり慌ただしくなりがちでした。しかし、日本でリモートワークから業務をスタートすることで、マレーシアに来るまでにある程度の業務を習得することができます。よって、落ち着いて新生活の準備ができるのです。 さらに、渡航前に上司や同僚と交流できることは、新入社員にとって心強いと思います。

マレーシア本社での働き方も柔軟になっていて、部署によっては密を避けるために引き続きリモートワークを導入しているところもあります。

コロナ禍の上海隔離2


マレーシア強制隔離期間は10日間、
10月18日よりワクチン接種者は7日間へ


マレーシアでは、入国後に政府によって指定された施設(ホテル)での10日間の隔離措置があります。2021年10月18日からは、ワクチン接種者は7日間の隔離へと短縮されました。

マレーシアでの隔離費用や入国後のPCR検査費用は、マレーシア渡航前にオンラインで支払う必要がありますが、そうした費用はSTARTEKから直接支払われます。

さらに出発3日前までに、アプリ「MySejahtera」で渡航情報や健康情報、プレミアムサービスの使用有無を申請。出国前72時間以内に、PCR検査を行い陰性証明書を得ます。

くわしくは、下の表をご覧ください。

コロナ禍の中国転職画像13


渡航費用は20~30万円前後。
STARTEKでは全額会社負担


コロナ禍ということもあり、渡航費用は従来よりも高騰しています。航空券が片道4~10万円程度、隔離費用はスタンダードだと日本円で15万円ほど、日本でのPCR検査+陰性証明書が3~4万円程度です。それに加えて、隔離後の一時滞在ホテル費用なども発生します。

従来よりも渡航費用はかかりますが、STARTEKの場合は航空券を会社側が準備しお渡しするほか、隔離費用なども会社側から直接支払います。PCR費用は候補者に建て替えてもらう必要がありますが、後日、費用を清算させていただいています。

渡航費用の目安は以下をご覧ください。

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※上記はあくまで一例です。時期や条件によって金額は変化します。また、コロナ禍であることも考慮し、個人で海外旅行保険などに加入する方も多数いらっしゃいます。


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コロナ禍によって海外留学のチャンスを逃してしまったり、ワーキングホリデーを諦めた方は多数いらっしゃいます。当社に応募される方のなかには、ワーキングホリデーに行ったものの現地で安定したお仕事を見つけることができず、継続を断念された方もいらっしゃいました。

しかし、当社ではコロナ禍であってもお仕事を提供することで、海外渡航できるチャンスを作ることができております。マレーシアは日本人にとっても住みやすく魅力あふれる国です。渡航前には各国でのリスクについて十分な検討が必要ですが、コロナ禍であっても海外でチャレンジしたい方を、STARTEKは応援しています!

コロナ禍の中国転職画像13

※本記事は、2021年10月時点での情報をもとに作成しています。渡航前には最新の情報をご確認するようご注意ください。

<注釈>
*1 マレーシア保健省はコロナ感染者の重症度割合を発表しています。カテゴリー1「無症状」、カテゴリー2「症状あり」、カテゴリー3「症状あり・肺炎あり」、カテゴリー4「症状あり・肺炎あり・酸素補助必要(ICU)」、カテゴリー5「多臓器に影響がある重症(ICU)」






2021/11/19



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