ベトナム就職体験談



連載企画【アジアで働く】 第4回目:ベトナムで働く!
山谷健介さん



Vietnam
山谷 健介さん  1985年6月8日生まれ、福島県出身
ベトナム、ホーチミン市
IVS CO.,LTD(インディビジュアルシステムズ)に2013年11月より勤務



仕事をするだけではなく
仕事を任せられる存在になって
チャンスをくれた国に恩返ししたい



活気ある雰囲気に魅了され、
この国なら生活していけるという予感



  ここ数年、新卒の求人倍率は復調傾向にあるとはいえ、自分が望む企業に正社員として就業することは難しい。山谷健介さんも卒業時に内定が取れず、無職期間とフリーター生活を経て、英語の語学留学をきっかけにインドのバンガロールで約1年暮らした。その後、再度就職活動を開始。今度は日本だけでなく、インド・東南アジアもターゲットとし、ベトナムで就職を決めた。

  「金銭的な理由もありましたが、見こみのない時点での渡航は考えなかったので、日本にいながらスカイプで面接できるところを斡旋会社に紹介してもらいました。正社員としての経験がないために、応募のチャンスすらなかなか得られなかったんですが、そのなかでもベトナムは私にチャンスを与えてくれた数少ない国だったのです」

  東南アジアでも訪れたことのある国を中心に求人募集を探していたというが、友人から日本人の需要が高まっていると薦められたことも、ベトナムを選んだ理由の1つだ。

  「インドからの帰り道に立ち寄っただけだったのですが、周辺の国とは違った雰囲気があり、活気ある雰囲気にも魅力を感じて、この国なら生活していけるだろうと思いました。その時はベトナムで働くことになるとは予想もしませんでしたが」

  山谷さんは、海外志向が強かったわけではない。インド滞在で考えが変わったという。

  「幼い頃から海外で生活することは夢でしたが、目標ではなく『夢』でした。自分自身叶うはずもないと思っていましたから。ですが、地震などもあり、いろいろなことがきっかけとなってインドに渡ることになったんです。そこで感じたのは、インドは親日だとよく言われるけれど、それは先人たちのおかげだということ。きっと世界中の親日の国でも同様でしょう。私はそれを受ける側で終わりたくないと思ったんです」

  現在はベトナムにある日系のIT関連企業で、システムの営業をしている。正社員も営業職も、ベトナムに住んで働くことも初めて。ホーチミン市内や工業団地に赴きシステムの紹介をしているが、そこで接するベトナム生活の先輩から学ぶことも多いという。

  「『仕えるのではなく、任せてもらえるようになれ! アンテナを高く張れ』『この地でしか今、学べないことを学びなさい』というような言葉を直接いただけるのは、営業職ならではの特権だと感じています。さまざまな経験をしている企業の代表の方々とお会いする機会が多いので、刺激的で楽しいですし、学ばせていただくことばかりです。おそらく日本でそういう機会は多くないのではないでしょうか」

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(写真)ホーチミン市の風景。


若くても働くチャンスがあるベトナム。
いずれは組織を束ねたい



  ベトナムで働きはじめてまだ4か月。言葉もままならず、仕事はまだもどかしい思いをすることも多いという。現在の自分は20点だというが、修正点は見えていて「それをなくしていけば点は上げていける」と前向きだ。

  「仕事をするだけではなく、任せていただけるようになる、頼られる存在になるというのは、今までもこれからも目指していることです。そしていずれは1つの組織を束ねられるような人間になりたい。今、名刺をお渡しすると弊社代表や直属の上司の名前が出てくることが多々あって、それがとてもうらやましいんです。将来的には、仕事を通じて人を笑顔にできる、そして(出身地である)福島とインド、ベトナムに恩返しができるような人間になりたいですね。自分の成長過程を今までお世話になった方々にお見せすることで、受けた恩に報いたいと思っています」

  インドで鍛えられた経験もあり、ベトナムの生活には不自由を感じないという。お米が主食で箸を使う食文化だというのも親しみやすい理由だ。週末もアクティブに過ごす日本人が多いことに刺激され、運動をするようにもなった。せっかくの外国暮らし。趣味の写真も、ベトナムでしか撮れないものを目指している。

  今のところ順調にフィットできているベトナム生活だが、だからといって決して無防備に楽観的なわけではない。海外で働くにはそれなりのリスクや覚悟も必要、と最後に表情を引き締めた。

  「どこで働くにしても、結局は自分次第。これから海外で就職したい人は、ネットなどにあふれる”若いときこそ海外就職”といった無責任な言葉には惑わされないでほしい。たしかにベトナムは若い方でも働くチャンスがたくさんある国です。でも、飛び込む前に現実を知ることが大事。まずは旅行でもいいので、自分の肌でこの国を感じてみてもらいたいと思います。

  現地採用での就職は、『海外で働く』という夢、目的は成し遂げられるでしょう。ですが、キャリアがなければ収入はもちろん低くなります。日本で新卒で働けるのであれば、まずは日本で働き、キャリアやスキルをみがく方が将来のためにもなると思います。現地採用として働いている方の声を聞くのもいい。その時にそれでも魅力を感じられれば、きっと素敵な生活を送れると思います」

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(写真)なでしこジャパンの試合観戦@ベトナム。



ベトナム転職の基礎知識!

ベトナムの最新情報について、RGF HR Agent Vietnamのコンサルタント、金子さんにお話を聞きました。

  (1)ベトナムではどんな日本人募集が多いのでしょうか?
  現在募集が多いのは、日系企業向けの営業職です。駐在員の方がマネジメントを行い、若手の現地採用の方が日系企業に対して営業を行うという形を取っている企業がよく見られます。その他、オフショア開発拠点のPM職や、各種事務職のニーズも一定数あります。
  現地化していきたいという企業様のニーズを反映し、幹部候補の案件も少しずつ増えてきていますね。業種としては、製造業、サービス業(金融・IT等)など、幅広く採用活動を行っています。

  (2)ベトナムの在住日本人数はどれくらいでしょうか?
  現在、南部(主にホーチミン)に5000人、北部・中部(主にハノイ、ダナン)に4000人ほどが在住していると言われています。日系企業の進出が増えているため、ベトナム在住の日本人は年々増加しています。

    (3)ベトナムの日本人現地採用の給与水準は?
  給与水準に関しては、1500~2500 USドルの間が大半です。(20代後半営業職ですと、2000ドル程度)。特殊なスキルが必要なポジション(設計士、エンジニア、会計士など)には、月収4000ドル程度の求人もあります。

  (4)日本人が就労ビザを取得するために、何か条件はありますか?
  次の2点が就労ビザ取得の条件です。   ① 大学の学部の学位   ② ベトナムで行う仕事と関連した仕事の経験(5年以上)。   2014年3月に労働法が改正され、新卒の方は原則的に就労ビザ取得が難しくなりました。

  (5)家賃相場はどれくらいですか?
  たとえばホーチミン市内の場合、一人暮らしのケースですと、300~600ドルの間に収まるケースがほとんどです。場所は中心地(一区)内もしくは、タクシー(orバイク)で20分以内にある物件が多いですね。600ドル支払えば、光熱費、インターネット代、クリーニング代、毎日のお掃除代、すべて込みで一区の中心部に住むことができます。

  (6)家賃以外の物価は日本と比べると高いのでしょうか?
  物価は日本と比べるとかなり安いです。タクシーは初乗り約50円ですし、ランチも一食150円程度です。夜、友人と食事をして、数杯飲んでも、ローカルの居酒屋であれば、1000円以内で収まります。日本食ですとランチ一食600円前後。日本とあまり変わらないかもしれませんね。

  (7)医療設備に不安はないですか?
  日本人医師が常駐する外国人向け病院が主要都市(ホーチミン、ハノイ)にはございますので、大きな不安はありません。ただタイやシンガポールに比べると医療水準が落ちるようで、日本人の方はバンコクやシンガポールまで受診にいくというケースも多いようですね。

  (8)ベトナムは社会主義国ですが、Youtube、twitter、Facebookなどは閲覧できますか?
  閲覧可能です。Youtube、Facebookに関しては、多くのベトナム人も利用しています。ただし一部のネットワークでは、Facebookやtwitterが閲覧できないケースがあります。

(RGF HR Agent Vietnam 金子さん)


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